感染性産業廃棄物は特殊なため、計画性を持って処理しなければなりません。感染性産業廃棄物について解説します。
感染性廃棄物は、病院や診療所や介護老人保健施設や試験研究期間など、医療関係機関から出てくる廃棄物です。通常の廃棄物と違って特殊なため、取り扱いと処理は厳しい管理が求められます。理由として「人に感染する可能性」があるからです。たとえば、感染性病原体が挙げられます。
ただし、医療関係機関から出てくる廃棄物すべてが対象ではありません。感染性廃棄物として取り扱われるかどうかは、形状、排出場所、感染症の種類により判断されます。また、判断基準も設けられているのです。
特別管理廃棄物として指定されており、委託業者に処理を委託する場合でも、決められたルールに従った処理しなければなりません。排出事業者として、発生から処分まで適切に実施されるのか必要な措置を講じなければならず、責任が伴います。
判定基準に該当するかどうかで感染性廃棄物か判断します。
「形状」は、血液や血清、血しょうや精液を含む体液、手術をして発生する臓器や組織や皮膚、病原微生物関連の試験や検査で使用されたかどうかなどで確認します。また、血液や体液などが付着した鋭利なもの、たとえば、メスやガラスくずなどが該当します。
「排出場所」は、感染症病床、結核病床や手術室、緊急外来室や集中治療室、検査室で、治療や検査で使用後に排出されたどうか確認が必要です。
「感染症の種類」は感染症法という法律があります。感染症法では、一類、二類、三類感染症や、新型インフルエンザなどの感染症、指定感染症と新感染症の治療・検査で使用後に排出された医療器材が当てはまるのです。ただし、紙おむつは特定の感染症に限られています。
感染症産業廃棄物と混同されがちなのが、感染症一般廃棄物です。違いは排出される廃棄物の処理で分けられます。血液、血清、注射器、メスは感染性産業廃棄物です。臓器、組織、実験にしようとした動物の死体、ガーゼや紙くずなどで血液が付着しているものは感染性一般廃棄物と判断されます。
医療機関等で管理する場合、産業廃棄物の一般的な保管基準の遵守が必要です。建屋内に設けた保管場所に囲いを設け、見やすい箇所に要件を満たす掲示板を設置し、関係者以外立ち入り禁止にます。飛散や流出しない処置が必要です。感染症廃棄物、非感染症廃棄物、その他の廃棄物といった3分類が混ざらないように発生時点で分けます。
保管場所は温度や照度や臭気なども厳しい管理が求められます。他の廃棄物とは区別し、極力、短時間だけの保管という意識が必要です。腐敗のリスクがあるなら密閉と冷蔵保管をします。
感染症廃棄物は、液状・泥状のもの、固形状のもの、鋭利なものの3種類に分別し、適切な容器での梱包が必要です。容器に感染症廃棄物であることや取り扱い上の注意事項を表示します。
注射針やメスなどは金属製、プラスチック製で貫通しないように耐性のある容器が必要です。固形状のものは、プラスチックの袋を二重にしたものや堅牢な容器で梱包します。液血液や体液や廃液のような液体状、泥状のものは、漏れないよう、防止できる密閉容器にします。
医師や看護師など一定の要件を満たしたものを特別管理産業廃棄物管理責任者として設置します。都道府県によって届け出が必要です。感染性廃棄物の種類や発生量を把握した上で、処理計画を作成します。施設内で感染症廃棄物の取り扱いに関し、管理規程表の作成も必要です。処理状況の帳簿や記載や保存も義務として求められます。
赤、橙、黄色という3種類の感染性廃棄物マーク(バイオハザードマーク)表示が必要です。赤は、液体や泥状のもの、血液や体液を梱包していることを示します。橙は固形状のもので、ガーゼやシャーレやシリンジなどです。黄色は鋭利なもので、注射針やメスの刃を示します。バイオハザードマークを付けない場合、感染症廃棄物の明記が必要です。
収集運搬は慎重に行わなければなりません。飛散と流出は禁物です。運搬の際、悪臭や騒音や振動で生活環境の保全について支障がないように措置が求められます。収集運搬で必要な施設の設置時も同様です。
種類や、取り扱いで注意すべき事項を記載した文章を作成し、携帯しなければなりません。または、運搬容器に当該事項を表示します。容器に入れて収集運搬は必須です。収納しやすい、密閉できる、損傷しにくい構造が求められます。また、他の廃棄物と一緒に運搬してはいけません。
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