産廃ソフトの教科書
産廃ソフトの教科書 » 【処理会社向け】産業廃棄物に関する基礎知識まとめ » 産業廃棄物の処理費用に関わる換算係数とは

産業廃棄物の処理費用に関わる換算係数とは

この記事では、産業廃棄物を処理する際に用いられる換算係数について、わかりやすく解説しています。換算係数は、どの種類の廃棄物がどういった計算を経て、最終的にどのくらいの重量であると評価されるのか、その流れを理解する上で大切な係数です。

また、処理に必要な費用は、産業廃棄物の種類によって異なります。このことを踏まえたうえで、処理費用の軽減につながる工夫や保管方法などについてもまとめました。

換算係数とは?

産業廃棄物の処理における単価について考える際、まずおさえておきたいのが、産業廃棄物の品目によって、m3・kg(t)へと換算されるという点です。換算した上で、必要な費用が算出されるしくみになっています。

また、廃棄物処理法では、数量記載に使用する単位については、規定がありません。ですので、たとえばコンテナなどで一般的に使われている「m3」「個」「台」「袋」などが採用されることが多いです。その後、必要に応じてそれをkg(t)、つまり「重量」へと変換するという流れになります。

そして、変換をするときに用いられるのが、変換係数です。これは、m3からkg(t)に変換する際の係数です。

換算係数はどんな時に用いられる?

最終処分場に搬入される産業廃棄物を種類ごとに分けたうえで、「体積」(立方メートル)から「重量」(トン)へと換算する際に、換算係数が使用されます。換算係数は県の規則によって定められています。

【例】

引用元:日本産業廃棄物処理振興センター|産業廃棄物の種類ごとの集計単位と重量換算係数 Ver.1.4[PDF] (https://www.jwnet.or.jp/assets/pdf/jwnet/gyouseihoukoku_jyuuryoukanzankeisuu.pdf)

産業廃棄物の処理費用を抑える方法はある?

産業廃棄物を処理するのに必要な費用を軽減するための主な方法として、次のようなものがあげられます。

前もって産業廃棄物を分別しておく

すべての廃棄物をひとまとめにしてコンテナに保管しておく方法だと、どうしても処分にかかる費用が高くなります。というのは、混ざっている産業廃棄物のうち、一番高価な項目をベースに、費用が算出されてしまうからです。ですので、前もって種類別に分別をした上で保管しておくことをおすすめします。

ただ、その場合、分別作業をおこなうための人手や時間を確保する必要が生じるので、それが難しいこともあります。そのような場合には、すべての廃棄物分別を完全に行うのではなく、とりあえずリサイクルができるものだけでも分別しておくとよいでしょう。そうすれば、一部は有価物となり、買取の対象になる可能性もあるのです。

できるだけ水で濡らさないように注意する

廃棄物は、水分を含むと、どうしても重量や体積が大きくなります。なかには、性質が変化してしまうものもあります。そうなると、処分に必要な費用が、水で濡れていない状態のときよりも高くなってしまう可能性があるので、注意が必要です。保管場所が不足しているなどの理由から、屋外に保管しているところも少なくないです。そういった場合には特に、水に濡れないよう気を配るようにしてください。

設備のリニューアルについて検討してみる

業務の性質上、どうしても工場には大量の廃棄物が発生するものですが、その分量は、使用している機械・設備の性能によってかなり変動する可能性があります。

廃棄物削減のための有名な考え方として、3つのR「リデュース」「リユース」「リサイクル」というものがあります。これら3つのうち、最も高い効果を期待できる方法として知られるのが、ひとつ目の「リデュース」です。このことからも、工場であまりに古い設備を使い続けていると、どうしても処理費用が高くなりやすくなることが分かるかと思います。

自社で処分場に廃棄物を搬入する

産業廃棄物を処分場へ持ち込む必要があるときには、自社でそれを持ち込む方法、つまり「持ち込み処分」を選択すると、処理費用の軽減につなげられます。

産業廃棄物の収集業務や運搬作業を自社以外の業者に依頼すると、当然そのための費用が発生します。一方、廃棄物を自己搬入すれば、他社に支払う人件費や運搬コストが不要になり、処分にかかる費用のみで済ませることができるのです。

"叶えたいこと"から選べる
全国対応の「産廃ソフト」3選

2022年12月6日時点、Google検索で「産廃ソフト」「産業廃棄物管理ソフト」と検索した際に上位表示してきたソフト(全12P、全20P)のうち、全国対応でありつつ、参考になる事例を持つ「産廃業務一元管理ソフト」を3社選定しました。それぞれの産廃ソフトについて紹介していきます。

他部署と効率よく連携し且つ
重複業務を
最小限にしたい
なら

環境将軍 R
(株式会社 JEMS)

JEMSHP キャプチャ

画像引用元:JEMS公式HP(https://www.j-ems.jp/shogun/)

外部システムとの連携

電子契約やデジタコなど、
さまざまな外部システムと連携可能

セミオーダー対応可否

ソフトの特徴

徹底的なヒアリングをもとに、各社ごとに業務フローを作成。オーダーメイドなソフトを提供している。

スムーズに事務処理
でき、
どんな方でも
使いやすい

産廃シローほか
(株式会社エスエムエス)

エスエムエス HP キャプチャ

画像引用元:エスエムエス公式HP(https://www.sanpai.com/soft/index.html)

外部システムとの連携

自社システムと連携可能

セミオーダー対応可否


※公式HPに記載はありませんでした。

ソフトの特徴

各業務に特化したパッケージを提供。必要な用途に合わせてソフトをピックアップ。

自動化でミスを
減らして

スピードUPさせたい

むつみシリーズ
(株式会社睦システム)

睦システムHPキャプチャ

画像引用元:睦システム公式HP(https://www.mutumi.co.jp/)

外部システムとの連携

自社システムと連携可能

セミオーダー対応可否


※公式HPに記載はありませんでした。

ソフトの特徴

低コストでも安心な1年間の無料保証つき。ソフトのカスタマイズは要問合せ。

※【選定基準】
2022年12月6日時点、Google検索で「産廃ソフト」「産業廃棄物管理ソフト」と検索した際に上位表示してきたソフト(全12P、全20P)のうち、公式HPに事例が掲載されていて、全国対応であることが明記されている「産廃業務一元管理ソフト」3社。
固定バナーpc
固定バナーsp